下肢のコンディション不良で出遅れていた阪神中野拓夢内野手(25)が、「2番遊撃」で実戦復帰し、いきなり安打を放った。

初回1死走者なし。1ボール2ストライクから、左腕松葉の118キロ変化球を引きつけ、中前へ打ち返した。復帰戦の第1打席で快音を響かせると、続く3番山本の間に松葉の暴投で二進。遊ゴロで三塁へ進み、スライディングも問題なく決めた。

3回の第2打席は遊ゴロに倒れ、4回の守備から退いた。遊撃での守備機会はなかった。

試合に出場するのは昨年11月7日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来、124日ぶり。今月8日にはシート打撃でドラフト1位森木大智投手(18=高知)から中前打を放つなど、段階を踏んできた。

1軍の遊撃は木浪、小幡が争っており、昨年遊撃で123試合に出場した中野のレギュラーは確約されていない現状だ。開幕まで14日。走攻守でアピールする逆襲のスタートを切った。