育成選手として再出発した日本ハム樋口龍之介内野手(27)が逆転サヨナラ適時二塁打を放った。「よかったなって感じです」と、チームを開幕2連勝に導いた殊勲者は控えめに喜んだ。
2点を追う9回は相手の適時失策で1点差に迫り、なお1死二、三塁の好機で樋口に打席が回った。「最悪、犠牲フライというのは考えてましたけど。それだけです」と、DeNA2番手のピープルズから放った打球は中堅手の頭を越え、劇的な一打となった。
この日は「9番二塁」でスタメン出場。7回の守備から左翼へ回った。試合に出られる外野手が手薄というチーム事情もあり、イースタン・リーグ開幕戦に続いて左翼守備に就いた。「(左翼の経験は)シニアの時にやったかな…。それくらいです。ポジションを言われたら、そこに行くっていう感じ。(グラブは田宮)裕涼のです。そのまま借りた。(左翼守備は)むずいっすね。全然やったことがないので。野球人生で」と振り返りながらも、できることを全うした先にヒーローの座が待っていた。
19年育成ドラフト2位で入団し、1年目の20年に打力を買われて支配下登録を勝ち取ったが、昨季は1軍で結果が残せず。オフに再び育成選手に戻った。
20日に古川侑利投手(26)が支配下登録され、現状12人いる育成選手で残る支配下登録枠3つを争う。樋口は「できることをやるだけですね、自分の。(20年に)支配下登録をされた時も、別に自分のできないことをやろうとして支配下登録されたわけではないので。自分のできることをしっかりやるってことですね」と、等身大のアピールで支配下返り咲きを誓った。【木下大輔】



