オリックスの新助っ人ジェイコブ・ワゲスパック投手(28=ブルージェイズ3A)が来日初登板初先発し、西武打線を5回93球3安打無失点に抑えた。

ガムをかみながら、テンポよく投球するメジャー5勝右腕は「チームの勝ちに貢献できる投球を。たくさんの人に熱気を与えられる投球がしたい」と意気込んでいた。

抜群の立ち上がりを披露した。初回は源田、オグレディ、外崎から3者連続三振を奪う快投。この日の最速は157キロで、198センチ、106キロの大型右腕がベールを脱いだ。

登板前日には、西武打線の印象を問われ「まだ対戦していないので、名前はわからない。ビデオを見て対策を練って、どういう投球をするかのプランを考えたい」と話していた。

ワゲスパックは22日の阪神2軍戦で6回を無安打0封するなど、登板3試合で防御率0.75と結果を残し、1軍切符をつかんだ。来日初マウンドには「バックや捕手を信じて投げ込むだけです。自分のできることをしっかりやっていきたい」と気持ちを込めていた。

6回表に降板がコールされると、一塁側ベンチに持ち込んでいたリュックを肩にかけて、ベンチ裏へ。次回登板が楽しみなマウンドだった。【真柴健】

【ニッカン式スコア】29日のオリックス-西武戦詳細スコア