日本ハムは9日、18年9月の北海道胆振東部地震で被災した厚真町の「田んぼのオーナー」を活用した被災地復興支援活動「ふぁい田! ATSUMAプロジェクト」の第4期オーナーを募集する。

「田んぼのオーナー」は一般社団法人厚真町観光協会が「胆振管内最大の米どころ」をPRする目的で、07年から幌内地区の水田で実施している。オーナーになった参加者は農家の方のアドバイスを受けながら、春の田植えから秋の稲刈りを体験し、収穫した米を受け取れる事業。日本ハムでは19年に立ち上げた「ふぁい田! ATSUMAプロジェクト」で7区画700 m2を借り受け、グリーンツーリズムの体験を通じて、町の復興を後押しする「オーナー」を今年も募集する。

5月21日には日本ハムOBで、本年から株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの職員となった谷口雄也氏(29)と球団マスコットのB・Bも田植えに参加する。

オーナーになれば、実際に収穫した米「ななつぼし」をプレゼントするほか、厚真の特産品収穫体験(ハスカップ狩り)や、日本ハム選手の折れたバットを使用した箸づくりなど楽しめる。

札幌市内の合宿所では、田植えに使う苗の一部を厚真町から移し、選手や合宿所のスタッフが水やりをしている。

札幌出身の今川優馬外野手(25)は「札幌での大学時代に北海道胆振東部地震を経験し、停電や断水、食事が思うように取れないなど、とても不便な思いをしました。震源に近い厚真町の皆さんの復興への道のりは決して平たんではなかったと思いますし、ファイターズとして協力できることは精一杯していきたいです。合宿所では選手みんなでおいしいお米に育ってくれるよう、苗に水やりを続けています。多くの方のご応募をお待ちしています」とコメントした。

【関連記事】日本ハムニュース一覧