今秋ドラフト候補の大阪観光大・久保修外野手(4年=石見智翠館)が打撃と走塁で猛アピールだ。3-4で惜敗した大公大戦で奮闘。1回、先頭で速球をとらえ中前にクリーンヒットを放った。7回はチェンジアップを左前に運び、マルチ安打で気を吐いた。

収穫の1日になった。打撃を「自分のポイントでしっかり、練習からできていることがつながっている」と振り返る。遠投120メートルの強肩を披露する場面こそなかったが脚力を披露。3回はスピードを生かして二盗に成功した。8月中旬に右足首を捻挫。春以降、満足に実戦出場できなかった。「今まで以上のスピードには乗れてませんが、春ぶりに走れた」と手応えだ。

この日は阪神、巨人など複数球団がチェック。ヤクルト橿渕スカウトグループデスクが「盗塁のスタートも思い切りがいい。打撃も積極的。磨けば3拍子そろった、いい選手になれる」と話せば、巨人渡辺スカウトも「肩は強い。体の力が強いから振る力もある」と評する。久保もプロ志望届の提出を明言。「ずっとプロになりたいと思って野球してきた。何とか選ばれるよう、この秋が大事」と気合を込めた。【酒井俊作】