野球殿堂入りを果たした前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)が13日、都内の野球殿堂博物館で行われた「2023年野球殿堂入り通知式」に出席した。「みなさん、こんにちは」と日本語であいさつし、「まず最初に、神様にこの素晴らしい名誉を受け取れたことを感謝いたします」と始まったスピーチでは、最後に歴代通訳陣への感謝の気持ちを述べた。

「すみません、もうひとつ付け加えさせていただきます。この殿堂入りというのは1人で成し遂げられるものではなくて、いろんな方々のサポートで成し遂げられるものです。ここまで私が来ることができたのは、本当にいろいろな方々の支えがあって、特に通訳。ずっと私が来日してから付いてるんですけど、その名前を1人ずつ伝えたいと思います」と、切り出した。

そして、ヤクルト時代、巨人からDeNAでの選手時代の通訳陣の名前を挙げていった。「2001年、来日1年目から私のパーソナルなマネジャーとしてアシスタントをしていただいた、今日ここに来ておりますカメダさん。彼が2001年から今までずっと支えてくれました。本当にありがとうございます。ヤクルトスワローズに入団してから最初の通訳、コンドウ・コウジさん。7年間、ヤクルト時代はずっと通訳をしてくれて、私の家族の一員のような存在でした。彼は私に日本の文化を教えてくれた人でもあります。7年間、本当にありがとうございました。ジャイアンツの最初の2年間はミヤムラ・シュンさん。私が2年連続MVPを獲得した年の通訳でして、いろんなことを教えてくれて、私がプレーすることができました。この機会をお借りして感謝を申し上げたいと思います。そして引退するまで、私の選手としての通訳をしていただいた最後の方はセキネ・ミチさん。監督になる直前まで通訳、いろいろなことをサポートしていただきました。この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います」。

最後は、この日も通訳として出席していた丸山剛史さんへの感謝だった。英語での感謝のスピーチを、丸山通訳本人が通訳した。「そして、監督になってから4年間ですね、今ここに来ていますけど、ヨシと呼ばれていますけど、私になるんですけども、今まで監督を退任してからも家族や、いろんな仕事面でサポートをしてくれて、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます」。会場では出席者から大きな拍手が送られた。