4年ぶり出場の星槎道都大は関西6大学代表の大商大に7回コールドで敗れ、9年ぶりの白星はならなかった。

先発したプロ注目の最速153キロ左腕滝田一希投手(4年=寿都)は4回まで3安打無失点と好投。しかし5回に崩れた。1死満塁から右犠飛で同点とされると、2死満塁から4番渡部に適時内野安打を許し勝ち越しを許した。続く5番河西に押し出し四球を与えたところで降板。6安打5失点に「調子自体は悪くはなかった。(球が)高めに浮いたり、いらない四球で点数をあげて、自滅してこういう展開になってしまった」と唇をかんだ。

今秋ドラフト候補の投球をネット裏で日本ハム稲葉篤紀GM(50)が視察するなど、多くのプロスカウトらが見守った。稲葉GMは「改めてすばらしい投手だと感じた。チェンジアップを左右に投げられるし、直球に力がある。手元の強さが見られた」と話した。

初の全国舞台を終えた滝田は「体力が全然ないし、勝負できる球が少ない。コントロールをもう一段階、二段階くらい上げないといけない。全体的にレベルアップしないと」と気を引き締めた。

チームは敗れたが、滝田は日米大学野球選手権(7月、米国)に出場する侍ジャパン大学日本代表候補に選ばれており、選考合宿(17~19日、神奈川・平塚)に参加する。「今日は今日の反省をして、明日から考えたい。今日の負けの悔しさを秋にぶつけて、神宮に戻ってこれるようにみんなで頑張りたい」とリベンジを誓った。【山崎純一】

▽中日松永スカウト部長(滝田について)「特にチェンジアップがいい。左投手で、ひとつひとつを見ればものはいい」

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