またまたまた森下だ。阪神3番の森下翔太外野手(23)が劇的なサヨナラ打で4連勝を導いた。同点の延長11回1死二塁で、中日守護神マルティネスから左翼線へ。中日戦で3日連続お立ち台に上がる2戦連続猛打賞の大活躍だ。5番大山が同点8号ソロ、4番佐藤輝も猛打賞を決めて、クリーンアップが4試合連続打点のそろい踏み。甲子園100周年イベントがある30日からの首位巨人3連戦に最高の弾みをつけた。
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森下が兄貴分に思い切り抱きしめられた。
サヨナラ打を決め仲間からのウオーターシャワーを浴びると、佐藤輝と抱擁。頭を2度、優しくたたかれた。「水だけじゃなくてアクエリ(アクエリアス)もぶっかけられて目が痛い」。先輩たちの手洗い祝福に笑顔だ。3日連続のお立ち台で「ただいま!」とさけんだ。
午後10時を過ぎ、鳴り物応援も終わっていた。延長11回。近本の安打、中野の犠打で舞台は整った。1死二塁でマルティネスから左翼へ猛打賞の適時打。難攻不落の守護神からチーム今季9度目の対戦で初得点だ。初球153キロ直球を「いくしかない」と一振りで仕留めた。6度目のサヨナラ勝ちで3度目の4連勝。8月2日DeNA戦からの長期ロードに、貯金を持って突入することも決めた。
先輩のひそかな期待に応えた。次打者席の4番佐藤輝は「もう(森下が)決めろと思っていました」と明かす。昨年の12月。ハワイ優勝旅行では、森下が今季20本塁打を打てば腕時計を贈ると約束した。ファンにもなじむ「アイブラック兄弟」のTシャツが発売されることも決定したコンビだ。3番を打つ後輩は「自分がタイムリーを打てばテルさん、大山さんが楽に打てると思う」と胸を張った。
4番佐藤輝も今季2度目の猛打賞で貫禄を示した。7回には二塁田中のトンネルを誘うラッキーな一打で4試合連続打点。望み通りの背番号1の劇打を「あんな場面で打つのは難しい。ナイスバッティングだった」とたたえた。大山も2回に同点8号ソロを放ち、森下、佐藤輝、大山の「ドラ1クリーンアップトリオ」が4試合連続打点のそろい踏み。後半戦は森下が打率6割6分7厘、佐藤輝が4割6分2厘。主軸が打てば勝つ。
今季最多の16安打。同一カード3連勝で7月の月間勝ち越しも決め、30日からは3・5ゲーム差で追う首位巨人と対戦する。3戦目の8月1日は甲子園球場開場100周年の1日。岡田監督は「ちょうどいいんじゃないですか」と上昇打線に感じる手応えを隠さない。森下も「勝たないと意味がない」と力強い。ノリノリの猛虎中軸打線が、最高のはずみをつけた。【中野椋】



