乾いた音を残して打球は幕張の空に舞い上がって、左中間スタンドに飛び込んだ。ソフトバンク山川穂高内野手(32)が自身2年ぶり、今季パ・リーグ一番乗りとなる20号ソロを放った。2点リードの7回1死。沢村のフォークを逃さなかった。「自分のスイングができました。終盤に大きい追加点となるホームランとなってよかったです。節目の20号となりましたが、チームの勝ちにつながるホームランをもっと打てるように頑張っていきます」。ニコニコ顔で左翼スタンドに向かって「どすこいポーズ」を決めた。

打線は今季3度目の対決となったロッテ先発佐々木を攻略。2回に1番牧原大の中堅へのタイムリー二塁打で2点を先制。3回にも2死から3連打などで1点を加点。5回9安打、3得点で「令和の怪物」をKOした。

頼れるはずの4番山川のはバットが空を切っていた。初回1死一、二塁の好機に見逃し三振。3回の第2打席、5回の3打席目も連続空振り三振に倒れた。「僕は打率は2割そこそこ。役割はホームランと打点。後半戦で自分の打撃を取り戻せば、最低でも35本は打てると思っています」。球宴中に小久保監督のアドバイスもあって球宴後は6本塁打と調子も上向きだ。

打線は14安打を放ち、今季38度目の2ケタ安打。終盤は山川のアーチをきっかけに3本塁打が飛び出し、しっかり敵地・千葉で打ち勝った。チームは6カード連続の勝ち越し。優勝マジックも2つ減らし「34」とした。佐々木攻略にアーチ攻勢。追いすがるロッテを振り切っての勝利に小久保監督も「今日の勝ちは大きいですね」と満足げ。厳しい夏場に勝ってこそ、有終のゴールは見えてくる。【佐竹英治】

▼山川がパ・リーグ20号一番乗り。山川のリーグ最速20号は西武時代の18、19、22年に次ぎ4度目。リーグ20号一番乗りの回数は王(巨人)の11度が最多で、パ・リーグで4度以上は野村(南海)7度、大杉(東映)4度に次いで3人目。また、2球団でリーグ20号一番乗りは、09年中日、13年DeNAで記録したブランコ以来で、日本人では73、75年阪神、83年西武で記録した田淵以来41年ぶり。

▽ソフトバンク柳町(佐々木から3安打を含むプロ初の4安打)「1本目が(一塁ベースに当たる)ラッキーなヒットだったんで、運が来たかなと。(佐々木は)追い込まれると厳しいので、早いカウントから打ちに行ったのがいい結果になった」

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