右前腕の張りで5月9日から出場選手登録を外れた西武の平良海馬投手(24)が、1軍マウンドに帰ってきた。1点を追う7回に登場し、1回14球を投げ2安打2失点だった。

1死二塁で迎えた4番森との勝負だった。直球、スライダー、スプリット、カットボールと持てる力を出して抑えにいったが、森にフルカウントまで粘られた。6球目の155キロの直球がやや真ん中寄りに入ると、バックスクリーン左に運ばれる2ランを被弾した。「コースが中に入ってしまい森さんにしっかり捉えられた」と復帰戦はほろ苦いものとなった。それでも最速156キロに達したことには収穫十分な様子で「球速も落ちていたところで、今取り戻せたので良かった」と手応えを感じていた。

4月30日の日本ハム戦後に、右前腕の張りを訴えて抹消。「最初は肉離れと聞いて軽度だったのですぐ戻るかと思った」との見方だったが、診断結果は右腕の浅指屈筋(せんしくっきん)の肉離れ。予想以上に重かった。3カ月間に及ぶ離脱を余儀なくされ、復帰後は首脳陣と話し合って2年ぶりに中継ぎに回ることになった。

厳しい台所事情への責任感は強い。チームは今季99試合を終えて29勝68敗2分、借金は今季最多の39。4連敗で勝率は3割を切り、2割9分9厘。そんな状況に対して、平良は「勝てない原因は、ケガした自分にも一部あると思う」と主力選手としての自覚がにじむ。最下位に沈むチームにとって、待ちに待っていた剛腕のカムバック。自身の役目を実感しながら「過去は変えられないけど、残りの試合をしっかり中継ぎという形で貢献したい」と誓っていた。

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