1009日ぶりに1軍マウンドに上がった阪神高橋遥人投手(28)が、5回4安打無失点7奪三振の好投を見せた。復帰戦で89球を投じ、リリーフ陣にバトンを託した。
「緊張もあったけど、試合前にファームでよく組んでいた(長坂)拳弥さんにも励ましてもらって思い切って投げることができました。試合中はとにかく梅野さんのリードを信じてなんとか粘りながら投げることができたと思います」
初回、1番中村奨への1球目は148キロ直球。2球直球を続けた後、最後は4球目のツーシームで空振り三振に斬った。野間もツーシームで見逃し三振に仕留めた後、小園には右前打を許したが、最後は4番末包を143キロ直球を内角に決めて空振り三振。最初の3つのアウトを全て三振で奪った。
2回以降は走者を出しながらも、危なげない投球を見せた。2回は1死から堂林に左前打を許すも、続く菊池涼を132キロスライダーで投ゴロ併殺。4回は2死から味方の失策で走者を出し、菊池涼の左前打、矢野に与えた四球で満塁のピンチを招いたが、ここで代打石原を130キロスライダーで空振り三振。5回は1番中村奨からこの日初めての3者凡退。最後は小園をツーシームで空振り三振に仕留めると、小さくガッツポーズを見せた。
1軍登板は21年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来、1009日ぶり。チケットは前売りで完売し、熱烈な虎党の大声援を受けての復帰戦。「1軍のマウンドから聞こえてくるファンの声援はより大きく、すごく力になりました」と振り返った。5回までに3点の援護を受け、勝利投手の権利を持って降板となった。勝利すれば、21年10月21日中日戦(甲子園)以来、1025日ぶりの復活星となる。
高橋は21年11月に左肘のクリーニング手術。22年4月にはトミー・ジョン手術、23年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」と立て続けにメスを入れた。昨年11月に育成契約を結んだが、球団は背番号29を空けて待っていた。地道なリハビリを経て今年7月20日に支配下復帰。待ちに待った1軍マウンドで、復活した姿をしっかり見せた。



