6年目右腕の覚醒で今季初6連勝だ。日本ハム生田目翼投手(29)がプロ初セーブを挙げ、チームは18年9月17日以来2156日ぶりの貯金11とし、6月24日以来の2位に浮上した。
ヒーローは恒例の一丁締めで、さけんだ。「僕が締めて勝ちました~」。出番は4点リードの9回無死一、二塁。セーブシチュエーションだった。守護神の田中正が再調整中で「建山コーチに(走者が)2人出たら行くかもと言われていた」。準備万全で向かった。
西武の打者2人に計10球。ボール球は1球もなかった。「とりあえず前に飛ばしてもらおう」。150キロ前後の直球、カットボール、ツーシームに加えてフォーク。とにかくストライクゾーンに集めた。蛭間は二ゴロ併殺打、山村は空振り三振と完璧な火消し。歓喜の雄たけびを上げた。
昨季までは1軍定着できなかった右腕の転機は、春季キャンプ中の2月15日DeNAとの練習試合(宜野湾)。中継ぎ登板する前のブルペンで新庄監督から「絶対に抑えられるから。絶対に“億”稼げるから」と言われた。自信が宿った。初めて開幕1軍入りすると、どんな場面でも必死に結果を積み上げて少しずつ信頼も勝ち取った。
6連勝中も、7日楽天戦は7回1死満塁を抑えて3年ぶりの白星。11日西武戦は8回1死満塁を抑えてホールド。そして、この日はプロ初セーブ。いずれも走者がいる場面を救った。推定年俸900万円の右腕が大車輪の活躍。新庄監督は「今日は恒例の選手に聞いてあげてちょーだい。しっかり記事載せてね」というコメントだけだったが、信じたポテンシャルの開花に笑顔だった。【木下大輔】



