またまた打った。阪神森下翔太外野手(24)が3試合連続となる15号ソロを放った。6回先頭でDeNAジャクソンの甘い変化球を左翼席に運んだ。自身初の3試合連発で7試合連続の打点をマーク。巨人岡本和に次ぐリーグ2位の68打点と打点王のタイトルも照準だ。残り14試合。チームは首位巨人と3・5ゲーム差に広がり4位DeNAも2差に迫る。まさに正念場。背番号1が奇跡の扉をこじ開ける。

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甲子園の重い空気が、一瞬で吹き飛んだ。大歓声の中心にいたのはまたも森下だ。グラウンド整備が終わった直後の6回先頭。放物線を描いた打球は左翼スタンドに飛び込んだ。球場のボルテージは一気に最高潮となった。

「なんとか先頭で出ることを目標にした結果、最高の結果で1点を自分だけで取れたので。あそこで1点追いついたのは良かった」

ジャクソンの132キロスライダーを強振。浮いた1球を逃さなかった。プロ初の3試合連発となる15号ソロ本塁打だ。後輩の1発は奮起を呼び、直後に大山と佐藤輝が連打。一時試合を振り出しに戻す坂本のセーフティースクイズにつながった。8回の先頭にも左中間へライナーでの中前打で出塁。敗戦の中で何度も希望を見せた。

「状態が良い悪いを作らないのが一番最高だと思うので。前半戦チームに貢献できなかった分、後半で取り返しているだけですね」

シーズン序盤は不振にあえぎ、7月は約2週間の2軍再調整も経た。前半戦の借りを返すように結果を出し続けている。

これで今季68打点目。セ・リーグ2位の数字だ。再び1点差をつけられたが、本塁打を放った直後は一時巨人岡本和と並んだ。

「アウトの内容だったり打席の内容が8、9月は割と良い。そういうところがだんだん相手のバッテリーのプレッシャーにもなる。継続してやっていきたい」

試合前のベンチでは岡田監督も「打点王いけるんちゃうか」と期待感をにじませていた。これで7試合連続打点。量産態勢を継続し、一気にタイトル獲得へ駆け上がる。

明るい希望を見せながらもチームは1点差で惜敗。首位巨人との差は3・5差に開き、4位DeNAには2差に詰められた。「切り替えて明日の試合に向けて準備して。勝つだけです」。甲子園7連戦の2試合目。聖地を揺らした一撃を次戦は勝利につなげたい。【波部俊之介】

▼森下が3試合連続本塁打。阪神のプロ入り2年目までの選手では、江越大賀(現日本ハム)が16年4月3日DeNA戦から9日広島戦にかけて、4試合続けて以来となった。

▼森下は連続試合打点を7に伸ばした。今季は7月21日広島戦から8月4日DeNA戦にかけて、10試合連続打点を達成。同一年に8試合連続以上打点を2度は、セ・リーグでは86年クロマティ(巨人)が9試合と8試合を1度ずつという例があるが、2リーグ分立後の阪神では初となる。

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