<阪神7-3広島>◇13日◇甲子園
ハルトで2位だ! 阪神高橋遥人投手(28)が投げれば勝つ4戦4勝の大車輪で、チームを42日ぶりの2位に押し上げた。逆転Vへ負けられない広島戦でキラーぶりを発揮する6回途中3失点の奮闘で、またも瀕死の虎に息を吹き返させた。肩や肘の度重なる手術から完全復活した左腕の神懸かり的な活躍は、大逆転Vのシンボルだ。今日9月14日は昨年「アレ」を達成した優勝記念日。敗れた首位巨人に3差に迫った阪神が、ミラクルに突き進む。
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阪神高橋はリハビリ期間中に新しい投球スタイルに興味を抱いた。当面は手術前のような快速球は投げられない。参考にしようとしたのは、自分とは違うタイプの技巧派投手たちだ。
同学年の阪神大竹をはじめ、阪神岩崎、DeNA東、オリックス宮城らの投球術に注目した。共通点は左腕で、スピードだけに頼らないスタイル。その中には右腕もいた。チームの先輩秋山だ。
リハビリに励んできたこの3年間、かなりの時間を過ごした。右膝痛で思うように投球できず、ほぼ2軍暮らしだった秋山とは話が合った。グラウンド内外を問わず、顔を合わせれば野球の話ばかり。秋山が得意とするストライクゾーンを広く使う技術も、事細かく聞いた。
苦しい投球になったこの日の6回、必死に引き出しを駆使して粘ろうとした。秋山が現役引退を発表した日。「当たり前のようにいつもいてくれる存在でした。寂しいな…という感じです」。教えはきっと生きていた。感謝を込めた1勝だ。【阪神担当=柏原誠】



