勝ち頭がチームの連敗を4で止めた。巨人山崎伊織投手(26)が首位を独走する阪神打線を封じた。15日の同戦以来、中13日の1軍マウンドで6回5安打1失点の好投。自身3年連続&自己最多に並ぶ2桁10勝をマークした。打線も4回に岸田行倫捕手(28)が先制打、一時同点とされるも6回にトレイ・キャベッジ外野手(28)が3点適時二塁打で突き放した。主砲の岡本和真内野手(29)も3安打猛打賞と反攻体勢が整ってきた。

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山崎が感情を爆発させた。登板最終回の6回1死二塁。4番佐藤輝を148キロ直球で見逃し三振に仕留めると、続く5番大山は136キロカットボールで空振り三振。マウンド上でガッツポーズを決め「カットボールが今日は有効的に使えていた。思ってる軌道から曲がったり、思ったコースに投げれるボールが結構あったので、良かったかな」とうなずいた。

テンポ良くイニングを進めた。序盤から強気の投球で阪神打線を翻弄(ほんろう)。150キロ超えの直球を投げ込んだかと思えば、80キロ台のスローカーブでかわすなど、緩急自在の投球で凡打の山を築いた。同点に追いつかれ、なお5回1死満塁の場面では、近本のライナー性の打球を二塁手・吉川が横っ跳び。飛び出していた二塁走者もアウトにしてダブルプレーとなり「反省することはすごく多いけど、尚輝さんのゲッツーだったりと、助けられながらだった」と感謝した。

今年の山崎はひと味違う。昨季は前半戦は7勝2敗、防御率1・67と好成績も後半戦は3勝4敗、防御率5・44。夏場の大失速を「ちょっと腕が下がってきちゃってるとか、床(地面)の力が使えてないとか、いろいろあった」と反省しながら改善点を確認した。「体のベース、基準をちょっと上げることで、そこに対応していけるかな」とオフには徹底的な走り込みを敢行。今年1月の自主トレ公開の際には「今年は(例年より)走ってると思います」と自信をのぞかせていた。

3年連続で大台に到達した。23、24年はいずれもレギュラーシーズン最終戦で10勝目を挙げただけに「少しホッとしています。例年より早いと思いますし」と安堵(あんど)した。プロ5年目、兵庫県明石市出身で、地元といえる甲子園では自身8登板目にして初勝利の“おまけ”までついてきた。だが、ここで満足するつもりはない。「ここからは自分が知らない1勝になってくる。気を抜かずに明日からトレーニングを頑張りたい」。リフレッシュを経て帰ってきた“無双の伊織”がシーズンを駆け抜ける。【水谷京裕】

▼巨人マルティネス(9回に中13日で登板し、3者凡退で35セーブ目)「ちょっと間隔空いたので最初のアウトを取るためにも球速は気にせず、ボールを低く集めるという思いで投げてました」

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