阪神森下翔太外野手(25)が、また虎党を沸かせた。ファンが「かっとばせ~!森下!」と叫んだ瞬間。水平気味に出たバットから、打球音が響いた。一瞬で、大歓声に包まれた甲子園。虎の背番号「1」のが試合を決め、優勝マジックは「1」となった。お立ち台で「明日(7日)決めるしかない。絶対に決めます!」と宣言。「イェ~イ!」とボルテージが最高潮となったスタンドからの拍手を、全身で浴びた。

同点の6回。1番近本が四球、2番中野が左前打で無死一、三塁とした。打席に、前夜はこの2人のチャンスメークから初回同点打の森下。先発常広の外角低め147キロ直球を捉えた。

「甘い球は来ないと思って打席に立っていた。しっかり捉えることができた」 並んでいた佐藤輝を上回り、両リーグトップ18度目の決勝打だ。4試合連続打点で、プロ初の80打点に到達。佐藤輝に9打点差のリーグ2位で、「打点だけでも勝ちたい」と燃えた。20号まできた本塁打とともにキャリアハイを更新し続けている森下。「ノルマを1つクリアした。ホームラン同様もっともっと伸ばしていけたら」と力を込めた。

今季躍動の要因の1つは、スイングの軌道だ。昨季までは振り上げるアッパースイング気味。今年からは、地面と平行に振るレベルスイングのように変わっている。昨季までも意識していたが、先の方に重心があるバットの影響で肩が下がり振り上げてしまっていた。取り組み続けプロ3年目で理想に近づき、最短距離でボールにミート。スイングスピードもアップし、結果につながっている。

森下は約1カ月ぶりに甲子園で戦った8月29日巨人戦から、8試合連続安打と好調。チームも3連勝中で、同8戦は6勝2敗とV奪回へ突き進んでいる。「いつもより早く、お客さんの熱気が伝わってきた。パワーをもらっている」。勝てば確実に優勝の7日も、勝負強さを生かし聖地でファンを沸かせる。【塚本光】

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