侍ジャパンが10日、WBC1次ラウンド最終戦となるチェコ戦(東京ドーム)に臨んだ。大谷翔平投手(31)はスタメン出場しなかったが、試合前にブルペンで投球練習。坂本誠志郎捕手(32)が捕手を務め、能見篤史投手コーチ(46)も見守るほど、本格的なものだった。今大会は試合前時点で1番打者として3試合に出場。打率5割5分6厘、2本塁打、6打点と“天下無双打線”をけん引している。チームは日本での戦いを終え、決戦の地マイアミへと向かう。
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「投手大谷」が動き出した。チェコ戦での試合前練習。グラウンドでキャッチボールを行った後、ブルペンに移動し投球練習を行った。所属するドジャースでのシーズンに向けた調整であることは大前提。だが、坂本が捕手を務め、能見投手コーチやアナリストのアイアトン氏も熱視線を送るなど、調整の範囲を超えたものだった。
5日には実戦形式のライブBPを行った模様。試合前の選手紹介でも、壮行試合ではDHとして最後にアナウンスされていたが、この日は投手のところで紹介され、菊池と大勢の間に立った。
2月5日(日本時間6日)にWBCIから発表された各国の最終公式ロースターでは、DHとして登録された。打者として臨んでいる今大会は、ここまで9打数5安打で打率5割5分6厘、2本塁打、6打点。期待通りの活躍を見せ、MLB組が上位打線に名を連ねる“天下無双打線”をけん引している。
プレー以外でもチームリーダーとして先頭に立っている。井端監督も「試合になったら先頭になって、声(出し)を含めて円陣でやってくれる。見ていて頼もしい」と感謝。この日はスタメンを外れたが、ベンチでは拍手や声かけでチームメートを鼓舞する姿があった。大会前の会見では「年々下の世代の人たちが増えて、年取ったな」と大谷。年長組としての自覚を持ち、チームを支えている。
侍ジャパンはWBC連覇という大きな目標に向かって、東京からマイアミへ戦いの場を移す。試合前会見で指揮官は「国民の皆さんに喜んでもらえるような試合をして、また向こう(マイアミ)で日本中を熱くしたいと思います」と宣言。その中心にいるのは、もちろん大谷だ。
前回の23年WBC決勝のアメリカ戦では9回に守護神として登板。トラウトを空振り三振に仕留めて世界一に輝いたシーンは伝説のシーンとなった。“ショータイム”の再現へ-。いくつもの夢をかなえてきた大谷が、また1つ日本中の願いをかなえてみせる。【水谷京裕】



