西武岸潤一郎外野手(29)がファーム開幕戦で3ランを放った。「良かったです。開幕で打てて」とホッとひと息ついた。
2軍とはいえ開幕4番。試合前の打撃練習では三塁でノックを受ける中村剛や児玉から「いよっ、開幕4番!」「さっすが絶好調!」と絶え間なき声をかけられながら、左へ右へと快音を残した。
29歳、プロ7年目。直球に強い。外野も一塁も守れ、代走でも行ける。ただ勝負どころでケガに泣かされることが多い。今は2軍で三塁にトライ中。「打席をもらえてるだけ、ありがたいです。いろいろ守れることもプラスですし、三塁をやらせてもらえることに感謝です」と腰が低い。
キャンプを2軍で過ごし、2軍開幕戦にも出場。「いつでもどこでも、呼ばれた時に結果を出せるように。しっかりそこに合わせないといけない年齢だと思うので」と客観視。「2軍で打てすぎても1軍の投手と合わへんのかなとか自分で思っちゃったりもするので。でも打てないと1軍から呼ばれることもないし」。
難しい立ち位置ながら、同じ中堅世代で2軍で中軸を打つ平沢とともに、洞察力や適切な声掛けで若獅子たちをリードする。当然「2軍の4番」のままでは終わらない。
「いつ1軍に呼ばれてもいいように準備しています」と繰り返す。かつて“消えた天才”と呼ばれた男は「今日打てて、少し気が楽になりました」とアイスコーヒーを手にバスに乗り込んだ。【金子真仁】



