<横浜3-7広島>◇10日◇横浜スタジアム
この試合は、絶対に勝ちたかった。広島選手会長の石原慶幸捕手(30)が言った。「(木村拓也コーチの告別式の日だから)勝てて良かった。それはみんなが思っていることでした」。
06年途中まで12年近く広島に在籍した巨人木村拓コーチの告別式は、この日広島市内で営まれた。横浜遠征中で出席できない選手や首脳陣は、選手・スタッフ一同名だけでなく、野村監督や大野ヘッド兼投手コーチ、石原や高橋、前田智ら20人以上が個人名で供花や弔電を送った。そして、横浜からは、チーム一丸となって白星を届けた。
初回に先発小松がいきなり3失点する最悪の滑り出しだった。だが、その後は6回途中で降板するまで無失点。中盤以降も毎回のように得点圏に走者を置くが、救援陣が踏ん張った。篠田-横山-高橋-梅津とつなぎ、最後はシュルツが締めた。
打線も3回にヒューバー、石原の連打でチャンスを作ると、東出、梵の連続タイムリーで横浜新人の加賀を攻め、5番フィオが2死満塁から2点適時打を放ち逆転した。8回には栗原の2点適時二塁打などで3点を加え、勝負を決めた。
野村監督は「打線はほぼワンチャンスで点を取れたし、小松も良く粘った。中継ぎ陣の頑張りも大きかった」と価値ある逆転勝利を評価した。
野村監督も、現役時代の多くの時間を木村拓コーチとともに過ごした。通夜・告別式に駆けつけることはかなわなかったが、遺族の悲しみが癒え、落ち着いたころには、会いに行く。そのときには「タクの野球に対する愛情や闘志を受けついで、お前の分まで一生懸命野球に取り組みます」と報告する。【高垣誠】
[2010年4月11日11時24分
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