<西武3-5ロッテ>◇27日◇西武ドーム

 完ぺきだった。ロッテ福浦和也内野手(34)は7回の勝ち越しソロを自画自賛した。1死走者なし。カウント2-2から直球に狙いを絞り、ドンぴしゃのタイミングでたたいた。「バックスクリーンへ入れたのは03年に斉藤和巳から打って以来かな…」。5年ぶり日本一に向けて後半戦開幕を迎えたこの日、また1本忘れられない手ごたえの1発が飛び出した。

 どうしても勝ちたい再スタートだった。前夜、立川市内の焼き肉店で1軍選手スタッフ64人が集まり、決起集会を開いた。約90万円分の焼き肉をぺろり。その席でサブローから「残りを全部勝てるわけではない。39勝15敗。これを目標にしましょう」と具体的数字が示された。その通りなら87勝。優勝を数字で感じ取り、ムードが一気に高まった。福浦も「みんな優勝目指して必死ですよ」と思いを強くして、この日に臨んでいた。

 首位西武との試合だっただけでなく、今季開幕戦で敗れていること。相手がエースの涌井を温存してきたことなどから「負けられない試合」と何人もの選手が口をそろえた。福浦は「(西岡)剛が誕生日だし、結婚もしたし、ヒーローになりたかっただろうけど、代わりになってしまったね」と苦笑いしたが、頼りになるベテランのひと振りは、あと38勝となった目標への第1歩となった。【竹内智信】

 [2010年7月28日9時33分

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