<横浜1-9広島>◇20日◇横浜

 これが主砲の一撃だ!

 広島が14安打9得点の猛攻を見せ、快勝した。主役は4番の栗原健太内野手(28)だ。4回、左中間に11号ソロ本塁打を放つと、6回にも12号2ランを左翼へ。07年7月25日ヤクルト戦(神宮)以来、3年ぶりの2打席連続本塁打をマークした。先発斉藤悠葵投手(23)が完投で今季4勝目。横浜3連戦3連勝で、6月以来、今季2度目の4連勝に伸ばした。

 ひと振りに4番の意地を込めた。1点リードの6回、1点を加えてなお1死一塁で、栗原が打席へ。横浜先発三浦のスライダーを振り抜くと、打球は左翼席に達した。三塁側ベンチで見守った野村監督は「いいところで打つ4番の仕事をしてくれた。大きいのを打ってムードを変えるのが4番」と言った。主砲の2打席連続となる12号2ランで打線も勢いづき、一気に5得点。勝負を決めた。

 4回には三浦の直球を左中間へ。3年ぶりの2打席連続弾を放ち、ヒーローインタビューでも「久しぶりの長打。2本ともいい感触でした」と振り返った。6月10日ロッテ戦(千葉マリン)で死球を受けて右手首を骨折。約2カ月のリハビリの末、1軍復帰したが、万全ではない。「フルスイングできない感じで少しずつ怖さを取り除かないといけない」と話した。長打が出ず、悩んだ時期もある。試行錯誤しながら、最善を尽くしている。

 この日は一塁守備でも機敏な動きを見せた。6回1死一塁で橋本の強烈なライナーを好捕。飛び出した一走井手も戻れず、ピンチの芽を摘んだ。8回もカスティーヨのフェンスすれすれの邪飛を最後は転びながら捕球。ハッスルプレーで先発斉藤をもり立てた。「うまく反応できた。打撃だけでなく守備や走塁もしっかりしないと」。守備でも高い意識を保つのが、栗原のポリシーだ。今年は三塁守備に取り組み、送球時にツメが割れないよう、コーティング。指先にこだわるなど、細かさも追求する。

 この日で今季400打席に到達した。規定打席まで46打席。残り12試合。1戦4打席立ってギリギリ達する状況だ。3年連続で規定打席数を満たしているが「そこまで意識していない」と話す。それよりも4番の自覚をにじませる。「少しでも、4番としてチームに貢献できるように。最後まで自分のプレー、打撃をできるように集中したい。何かをつかんで終わりたい」。ゴールする瞬間まで、全力を尽くす。【酒井俊作】

 [2010年9月21日10時43分

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