新燃岳噴火で火山灰の影響が心配された西武は1月31日、予定通り空路でキャンプ地の宮崎に入った。羽田空港で選手にマスクが配られ、離陸後の機内では鹿児島などから迂回(うかい)する可能性もアナウンスされたが、事なきを得た。南郷スタジアムでは火山灰の除去をほぼ完了。今後も油断はできないが、当面の練習に支障はないとみられる。

 地元では昨年から口蹄(こうてい)疫、鳥インフルエンザ、今回の新燃岳噴火と暗い話題が続き、それらを吹き飛ばす起爆剤として期待感が高まる。渡辺久信監督(45)も宮崎空港での歓迎セレモニーで「ウチは12球団一明るいチームと自負しています。前を向いていきましょう。練習を見にきていただければ、きっと何か感じることがあるはずです」と熱っぽく訴えた。V奪回の下地を整えつつ、宮崎の盛り上げに一役買うつもりだ。【亀山泰宏】

 [2011年2月1日9時48分

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