メロンへの愛情を、目いっぱい表現したのは朝乃山関(24=高砂)です。

「自分にとっては、夏といえばスイカよりもメロンです。特に夕張メロンが大好きです」。こう断言したのは7月の名古屋場所千秋楽、取組後の支度部屋でした。11勝して敢闘賞を受賞し、表彰式などまでにできた時間を利用。依頼してから30分足らずで完成した絵を見ながら話してくれました。終盤まで優勝争いの渦中にいるなど、連日の緊張から解放された直後。それだけに、好物の甘いメロンを食べてリラックスしたいという、深層心理を表していたのかもしれません。

「メロンは昔から好きでした。(名古屋)場所中も4玉分ぐらい食べて、メロンパワーで乗り切りましたね」。連日の猛暑で食が細くなりがちな名古屋場所。体重を減らす力士も多くいました。好調を支える要因にもなった、好物への感謝も込めた絵になりました。