読者が選ぶ「第22回日刊バトル大賞」の17年プロレス部門は、新日本のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が2年ぶり4度目の最優秀選手と、年間最高試合(1月4日、ケニー・オメガ戦)の2冠に輝いた。

 オメガとの45分以上にわたる激闘で幕を開けた17年は、タイトル戦で7戦全勝。圧倒的な強さにブーイングも出るほどだった。「王者で始まり王者で終わることが出来ました。全てのタイトルマッチでプロレスのすごさや良さを見せることが出来ましたし、充実した1年でした」とプライドこもるコメントを寄せた。

 7月には米国興行でもベルトを守った。「僕が先頭に立って新日本を広めていきたい」の誓いは、現地でも大声援を聞いた自負にも支えられる。「もっと米国に来てくれ! 他の国にも来てくれ! 生で新日本プロレスが見たいんだ! と思われる戦いを見せます」と世界目線で語る姿は、さらなる飛躍の予感十分。「18年は海外も決まってますが、日本でも今まで以上に熱い試合をして、プロレスをもっと盛り上げていきたい」。18年、レインメーカーが降らすのは金の雨だけではない。【阿部健吾】