ボクシングの元2階級王者粟生隆寛(33)が因縁ボクサーとの雪辱戦で2年10カ月ぶりのリングに上がる。

 3月1日に両国国技館で元世界王者のガマリエル・ディアス(メキシコ)と62・0キロ契約8回戦を行う。7日に所属の帝拳ジムが発表した。同日は同門の前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35)が現王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦となるタイトル戦に臨む。

 WBC世界フェザー級王者だった12年に対戦し、0-3の判定負けで4度目の防衛に失敗した相手がディアスだった。その後、15年11月に再戦が組まれたが、粟生が直前に左足関節腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼を負って欠場していた。 粟生にとっては無効試合となった15年5月1日のWBO世界ライト級王座決定戦以来の復帰戦となる。足のケガの手術とリハビリの日々を乗り越え、昨年8月、今年1月と同門のWBA世界ミドル級王者村田諒太(32)の国内合宿に同行するなど、再びリングに上がるために努力を続けていた。

 戦績は粟生が27勝(12KO)3敗1分け1無効試合、ディアスが40勝(19KO)18敗3分けとなっている。