ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が「新グローブ」で雪辱の舞台に臨む見通しとなった。

 8日、都内のジムで従来使用してきた日本製の他、メキシコ、米国製も試し打ち。昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ、「おそらく(メキシコ製の)レジェス(社)になるかな」と言及した。「ナックルの部分がフワフワしていて、拳の力が伝わりやすいかな」と好感触で、今週をめどに最終決断する。

 プロ初黒星は新たな挑戦のきっかけでもあり、「新鮮ではありますね」と続けた。この日の5回のスパーリングでも従来はない至近距離でのブロック、打ち返しを徹底するなど、新境地でベルトを取り戻す。