米俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー(70)が18日(日本時間19日)、自身のツイッターを更新し、プロレラーの元WWWF(現WWE)世界ヘビー級王者ブルーノ・サンマルチノ氏(享年82)の死去を悼んだ。オーストリア出身のシュワルツェネッガーはボディービルのために68年に渡米した当時、サンマルチノ氏と一緒にトレーニングを積んだ経験があり、40年以上の交流があった。

 また13年2月、サンマルチノ氏がWWE殿堂入りを果たした際、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたWWE殿堂入り式典で同氏へのプレゼンター役を務めていた。シュワルツェネッガーは「ブルーノ・サンマルチノ氏はレジェンドだった。彼はアメリカンドリームそのものだった。イタリアで幼少時代を過ごした男が、マディソン・スクエア・ガーデンで188試合も戦うプロレス界のビッグスターになった。彼は人生の何時も英雄だった」とコメントした。

 サンマルチノ氏は圧倒的なパワーと持久力を誇り「人間発電所」と呼ばれた。1963年5月、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでバディ・ロジャースをわずか48秒で下し、第2代WWWF王座を獲得し、約7年も王座を防衛。同王者としてマディソン・スクエア・ガーデンで防衛戦を重ねたことから「MSGの帝王」とも言われていた。