新日本プロレスのIWGPヘビー級選手権は今日4日に福岡国際センターで挙行される。新記録の12度目の防衛がかかる王者オカダ・カズチカ(30)に対するは、6年前にV12をオカダに阻止された棚橋弘至(41)。3日の福岡大会、最後の前哨戦でも激しい攻防が見られた。

 決戦前最後の交錯は、無言のにらみ合いだった。王者オカダ、挑戦者棚橋。互いの因縁にファンからの声援は割れた。棚橋が耳に手を当て一層の声を求めるのに対し、オカダは泰然と構えた。言葉も交わさず、緊張感を保ったまま、互いにリングを降りた。

 オスプレイと組んだオカダは、ラスト前哨戦で盤石の攻めを見せつけた。予告していた場外でのツームストンパイルドライバーこそ未遂に終わったが、最後は棚橋の相棒KUSHIDAにレインメーカーを食らわせて沈めた。「余裕だぞ! レベルの違いを見せつけてやるからな」と、試合後に豪語した通り、V12へ死角なしを印象づけた。

 棚橋はドラゴンスクリューでオカダの右膝を狙ったが、攻略までは届かず。「IWGPから離れていた時間の全てをオカダにぶつける。もうすぐ来る、太陽の季節が」と予告した。