前日12日に人気声優三森すずこ(32)との結婚を発表したIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン大会での王座奪還後初、さらに結婚後初となる試合に臨み、ダブルの祝福の雨を浴びた。

王座奪還と結婚のダブルのお祝いムードの中、オカダはメインの10人タッグ戦に出場した。SHO、YOH、ロッキー・ロメロ、石井智宏と組み、5月の初防衛戦の相手SANADAらロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン勢と対戦。最後に入場すると、この日1番の声援が注がれた。「ベルトもそうですし、結婚することによって、声援を送ってもらった。一体どっちの歓声なんだ、と。(いつもの)倍の歓声だったんじゃないですか」。

チームが敗れたこともあり、リング上での生報告はしなかったが、バックステージでは堂々と結婚について口にした。「ベルト取りました。はい、おしまいです。結婚しました。はい、おしまいです。というわけではなく、結婚もしましたし、ベルトもとりましたし、新日本のオカダがあそこで変わったよね、と言ってもらえるようなプロレスラーになりたいと思います」。ダブルの喜びを進化のきっかけにすると宣言した。

約10カ月ぶり5度目の王者としての初陣。注目のSANADAとの対戦では、リバースネックブリーカーを決めるぐらいと様子見で終わった。オカダは「タイトル戦に向けた今回の開幕戦は、おしぼりだね。手をふいたような感じ」とぬるさを認めつつ、「まだまだSANADAとの戦いは濃くなっていくと思います」とここからの盛り上がりを予告した。

試合後には午前3時からのラジオ「オールナイトニッポン」生出演のため、すぐにつくばの会場から移動。喜びもつかの間、忙しく、充実したオカダ時代をスタートさせた。【高場泉穂】