WWE傘下のNXT大会(米フロリダ州ウインターパーク)は18日、WWEネットワークで配信され、スマックダウン昇格が発表された「海賊姫」カイリ・セインが昇格前最後のNXT女子王座戦に挑んだ。王者シェイナ・ベイズラーに挑戦したものの、反則裁定で王座返り咲きはならなかった。

王者サイドから「最後の挑戦」を条件に組まれた王座戦。前王者の意地をみせたいセインは裏拳で先制し、スライディングD、クロスボディー、フライング・カブキ・エルボーと怒とうの攻撃をみせた。さらにイカリ(変形逆エビ固め)やセカンドロープからのインセイン・エルボーと得意技を連続で決めた。

試合を優位に進めていたが、エプロンサイドから放ったフライング・カブキ・エルボーが場外防護壁に誤爆して右腕を負傷するアクシデントに見舞われた。すると王者から右腕への集中攻撃を浴び、一時はレフェリーが止めてドクターチェックに入った。心配した盟友の紫雷イオもリングサイドに姿をみせて混沌(こんとん)とする中、セインはベイズラーに捕獲され、強制的に試合は続行。たまらず紫雷が王者を突き飛ばしたことで、反則負けとなった。

ベイズラーをにらみつけてにらみ合いする紫雷は、敵セコンドのマリナ・シェファーとジェサミン・デュークに捕まり、倒れ込んだセインは王者に右腕を踏みつけられて大きなダメージを負った。セインを抱きかかえながら紫雷は「ふざけるな!絶対に許さないぞ」と非道な行為に対するリベンジを誓った。