暫定王者亀田和毅(28=協栄)を下し、WBC王座統一に成功した正規王者レイ・バルガス(28=メキシコ)は頭脳的な勝利ができたことを強調した。

「パンチを数多く出し、すごく知的な戦いをすることが作戦だった」と満足げ。序盤から距離を詰める亀田に的確な左ジャブを打ち込んでペースをつかみ、チャンスには5連打も繰り出してアウトボクシングに徹した。

アマチュア時代に続き、プロのリングでも返り討ちにしたバルガスは「カメダは日本のファンもたくさん連れてきたが、私の方が非常にインテリジェンスな戦いをした」と自信に満ちた表情を浮かべた。

試合後にはリングサイドで観戦していた2団体統一(WBA、IBF)王者ダニエル・ローマン(米国)に向けて「ダニー、オレは準備ができている。3つのタイトルが欲しいんだ」と団体統一戦を呼びかけていた。