本格トレーニングを再開したと明かしていたボクシングの元世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏(53)が11日、自身のインスタグラムで激しいミット打ちに取り組む動画を投稿した。チャリティー事業のエキシビションマッチに出場するため、先月から練習再開したと明かしていたが、最新の投稿では猛烈なスピードとパワーでミット打ちしている姿が編集され、最後にタイソン氏は「オレは戻ってきた」と宣言した。

タイソン氏は05年6月、ケビン・マクブライド戦で棄権による6回終了TKO負けを喫した後に現役を引退。その後、グローブを装着してリングに上がっていないものの、この最新の動画では、以前と比べてもタイソン氏の肉体は絞られているように見える。

同日、タイソン氏のインスタグラムのトレーニング動画を報じた英紙サンは早速、エキシビション戦の対戦相手を予想。ある情報提供者は「マイクがボクシングに戻った時はボクサーと戦うことになる」と明かしたと報じ、昨年、エキシビション戦への意欲をみせたイベンダー・ホリフィールド氏(57)を有力候補に挙げた。両者は現役時代、2度対戦した。特に97年の2度目対戦時には、タイソン氏がホリフィールド氏の耳をかむ事態となり物議を醸した。エキシビションとはいえ、実現すれば注目されるだろう。同紙によれば、ホリフィールド氏も「私は彼よりも4歳上ですが、問題ではない」と前向きだという。

タイソン氏が本格的にトレーニングを再開したことで、15年ぶりのリング“復帰”というムードは少しずつ高まっているようだ。