総合格闘技のRIZINの榊原信行CEO(56)は13日、都内のホテルで会見を開き、大みそかに開催するRIZIN.26大会(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)で、プロ野球阪神、日本ハムなどでプレーした新庄剛志氏(48)にオファーを出したことを明かした。

14年ぶりの日本球界復帰を目指す新庄氏は現在、来月7日のトライアウトに向け、トレーニングを続けているが、かなわなかった場合には、年末の同大会で格闘家デビューする可能性が出てきた。1週間ほど前に会って話をしたという榊原CEOは「興味を持ってくれた。もちろん、プロ野球選手になることが一番だが、もし、そうでなくなったらぜひ実現させたい。(出場の可能性は)50%以上はあると思う」と手応えを口にした。

オールスターでは「ゴレンジャー」のコスプレで登場するなど競技以外でもド派手な演出でお茶の間を湧かせた新庄氏と「年末だしエンターテインメントとしても盛り上げたい」と話す同CEOの思いは一致している。「バラエティー色豊かだし、RIZINでは何でも大丈夫。登場シーンとかも豪華にやってもらいたい」と話した。テレビ番組などでも48歳とは思えない強靱(きょうじん)な肉体美を見せており、エンターテイナーとしてだけでなく、アスリートとしての戦いにも期待する。

対戦相手について同CEOは「まだ言えないが、何となく頭の中にはある」と話す。この日は、朝倉海と堀口恭司のメインカードが発表されたが、新庄氏が登場すれば、大みそかの注目度がさらに高まる。【松熊洋介】