IWGPジュニアタッグ王座のエル・デスペラードがSHO(31)に勝利し、3勝目を挙げた。

王者として、SHOの前に立ちはだかった。「正面から来るお前を見たいんだよ。おい、頑張れるのか」と挑発し、痛めている膝を踏み付けた。終始ダメージを与え続け、後半の攻撃に力を出させなかった。終盤、勝利を確信したポーズを取ったSHOの攻撃をかわし、一気にピンチェ・ロコを決めて沈めた。

去ろうとする敗者を呼び止め「お前は弱くない。最後まで攻め続けた。残念ながら俺の方が強かっただけだ」とチャンピオンの余裕を見せた。敗れたSHOは「あなたからいろいろ学ばせてもらっている。その学んだ強さで勝ちたかったけどな。でも楽しかったぜ」と完敗を認めるしかなかった。

「優勝するのは俺だ」。早々と宣言したのは、右膝負傷で欠場となった金丸義信の分まで、という思いがある。登場シーンでは必ず金丸のベルトも一緒に持ってリングに上がる。

「優勝する人間が弱いわけない。ノブさん(金丸)がいなくてもベルトを持って来ている。タッグチャンピオンとしてのプライドは、イコール、プロレスラーとしての俺の享受だぜ」

相棒の魂をしっかりと受け継ぎ、頂点まで突き進む。