元プロレスラーの天龍源一郎(72)が頸髄(けいずい)損傷で入院していることが2日、分かった。公式サイトで発表された。

長年の現役生活による負担で症状が顕著に出たもので、新しいケガなどではないとしている。また、生命の危機ではく、医師の診断によると突然死のリスクが高い状態で、それを回避するための入院としている。

サイトでの発表は以下の通り。

 

この度、天龍源一郎が精密検査の結果、広範囲にわたる頸髄損傷の診断が下され、現在、入院しておりますことをご報告申し上げます。

長年の現役生活において負ってきた身体への負担がこの程、症状として顕著に出てきたもので新しい怪我などではございません。

現時点の医師の診断では、神経の圧迫状況から考えうる事態として、突然死のリスクが非常に高い状態であるとのことで、安静を必要としており、治療や経過観察も含めております。

本人は一定の不自由はありますが、それは引退後から今日まで皆様が目にされている杖をつく、体の調子が悪い際には場合に応じて車いすを使用する、などに留まっており、先に申し上げましたリスクは生じておりますが、今回の入院はそれを回避するためのもので、いますぐに大きな命の危機があるなどということではございませんのでご安心ください。

リハビリや治療に取り組み、とても元気に、そして前向きに過ごしております。

引退しても尚、変わらずに応援をくださるファンの皆様や、天龍プロジェクトに携わる選手・スタッフたちの気持ちに強く支えられております。

ありがとうございます。

すでに発表や販売開始しておりますイベントや大会に関しましても、このような状況となりご来場のお客様へは多大なるご迷惑をおかけいたしまして心よりお詫び申し上げます。

経過や今後の活動については改めてご報告をさせて頂きますが、本人のからだを優先して行くことをどうかご理解ください。

まだまだ、ファンの皆様とのふれあいや、選手たちの熱い闘いを見届け、スタッフたちとたくさんの思い出を重ねていくことをとても楽しみにしておりますので、ご心配、ご迷惑をおかけいたしますが何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

そして、大将が帰ってくる日までしっかりと天龍プロジェクトを守り、努めて参ります。

天龍プロジェクトへ変わらぬ応援、ご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

天龍プロジェクト 代表 嶋田紋奈

 

◆天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)本名・嶋田源一郎。1950年(昭25)2月2日、福井・勝山市生まれ。63年12月に13歳で角界入門。64年初場所で初土俵、73年初場所で新入幕。幕内通算108勝132敗、最高位は前頭筆頭。76年10月に全日本入り。90年に離脱、SWSに移籍。WARを経てフリーに。WJ、新日本、ノア、ハッスルなどにも参戦した。15年11月に現役引退。獲得タイトルは3冠ヘビー級、世界タッグ、IWGPヘビー級など多数。得意技はDDT、ラリアットなど。