WBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が王座陥落し、3度目の防衛に失敗した。同級2位堤聖也(28=角海老宝石)の挑戦を受け、10回には左フックを浴びてスリップ気味に倒れるとダウンを宣告されて劣勢に。フルラウンドを戦いぬいたが。0-3(113-114、112-115、110-117)の判定負けとなった。19年11月、WBC世界同級王座統一戦でノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に判定負けして以来、約4年11カ月ぶりのプロ2敗目でベルトを守りきれなかった。

中盤から何度もロープ際に追い込まれ、連打を浴びる場面も何とか回避。9回からは打ち合い、プレッシャーをかけて左フック、ダイレクトの右で応戦したが、10回に左フックを受け、スリップ気味にロープを背負うとレフェリーにダウンを宣告されてポイントを離された。井上は「気持ちで相手が上回ってきた。技術面でも、しっかり対策してきたんだなというのはありました」と淡々を振り返った。

リベンジを狙う堤の勢いを認め「因縁どうのこうのというよりも、弱かった。判定聞く前から負けたと思いましたね。途中の後半あたりから相手のペースになり、ポイントを考えていても負けていたなと。見栄えも悪かった。すべてにおいて、何か中途半端だった」と表情を曇らせた。

14日に2度目防衛戦を控えるWBC世界同級王者中谷潤人(26=M・T)との統一戦実現を掲げていたが、この王座陥落で白紙となった。井上は「今後のことは、ゆっくり休んでから考えたい」とうつむいた。所属ジムの大橋会長は「今後は本人に任せる」と言うにとどめていた。

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