英プロモート大手マッチルーム社や楽天チケットなどが開催すると発表していた賞金総額100万ドル(約1億4500万円)のミドル級トーナメント「プライズファイター」の継続開催が暗礁に乗り上げていることが分かった。同トーナメントの深町信治・総合イベントプロデューサー、準決勝進出を決めた日本同級王者国本陸(27)の所属する六島ジムの枝川孝会長が17日、東京・文京区で会見。準決勝以降が開催できない現状を明かした。
トーナメント1回戦は10月15日、大阪・大和アリーナで開催。国本、元東洋太平洋同級王者竹迫司登(33=ワールドスポーツ)が勝利して準決勝での激突が決定していた。今秋の準決勝実現に向けて調整していた深町氏は「まず開催が滞っていることに対し、イベントプロデューサーの肩書で関わった立場としてエントリーしていた選手。所属ジムの会長にお詫び申し上げたい」と謝罪した。
同トーナメントは楽天グループの楽天チケットが出資し、スペインに本社を置くスポーツマネジメントのネバー・セイ・ネバー(NSN)社が事実上の主催者に、マッチルーム社が選手との契約やマッチメークを担当していた。9月20日、マッチルーム社の顧問弁護士から深町氏のもとに「楽天チケットに対して法的手続きを開始した。契約の試合状況に従って残念ながら国本選手、竹迫選手との契約が終了した。自由に他で試合ができる」との連絡は入ったという。
深町氏は「マッチルーム社はトーナメントが開催されなかったことは不可抗力に相当するとの旨のメッセージでした。しかしこの前から主催であるNSN社のクリスチャン・ジョベル専務に何度も問い合わせたが、正直、1度も返事が返ってこない。私の方にジョベル氏から連絡は来ない。楽天チケットからは『弊社は出資の立場にあるのでNSN社とマッチルーム社から聞いてほしい』とのことでした」と肩を落とした。
継続開催できる可能性を問われた深町氏は「まだ私の方からイベントが中止ですとは言えない。まだ2社さんから連絡をもらっていないので、はっきりとはお伝えできない。ただマッチルーム社からは試合の契約はなくなりましたという連絡が来たので99・9%は開催されないかなと思っている。他の外国人選手のマネジャーからもトーナメントはキャンセルされたと聞いているというメッセージをもらっている。本当にもう立ち消えなのかなと理解している」と説明した。
同トーナメントは1回戦の勝者が15万ドル(約2175万円)、敗者が7万5000ドル(約1087万円)と設定。準決勝は勝者が25万ドル(約3625万円)、敗者が12万5000ドル(約1812万円)、決勝は勝者が60万ドル(約8700万円)、敗者は25万ドル(約3625万円)のファイトマネーが支払われると発表。優勝者は計3試合で合計100万ドルを手にする高額賞金トーナメントして注目されていた。

