第7試合で、今年4月29日に引退する里村明衣子(45)と、今月限りでSKE48を卒業し、プロレスに専念する荒井優希(26)が対戦。里村がデスバレーボム2発で荒井から3カウントを奪ったが、荒井の奮闘ぶりに「こんな良い選手がいたのはすごい。本当に引退前ギリギリに出会えて良かったです。全てそろってますね」と絶賛が止まらなかった。
汗びっしょりで会見場に現れた里村は開口一番「いやー、ちょっと、かなり驚いてます」と切り出した。そして「全てそろってますね。技の的確さ、気持ち、それからスター性。全部そろってる。こんな選手なかなかいないですよ。間違いなく女子プロレス界の未来を背負って立つ選手だと思いますね」と笑顔で話した。
序盤は里村が圧倒的に攻め続けた。「バカにすんなよと思いますよね。こっちだって30年やってますから」。最初のロープブレークで荒井に強烈な右ローキックを浴びせ、ヒザ連打、エルボースマッシュ、ボディスラムとたたみかけた。そしてオーバーヘッドキックを荒井の頭部にヒットさせた。
里村は「5分過ぎにオーバーヘッドを出して、的確にヒットしたんで、あのまま終わろうと思ったんですよ。それからですね。それから2倍もやり返してきたんで。そんな選手いないですよ」。荒井はそこから臆せず里村に新人賞(二段蹴り)を食らわせ、フルネルソンバスターでマットにたたきつけた。
里村の強烈なエルボー、DDTを食らっても心は折れず、Finally(かかと落とし)やサソリ固めで里村を追い詰めた。最後は里村が側転ニーから一発目のデスバレーボムでカバーにいかず、荒井が立ち上がるのを待ってエルボー、そして2発目のデスバレーボムで3カウントを奪って勝利。その好ファイトにファンからは大きな拍手が起きた。
2人は握手をし、抱擁で健闘をたたえ合った。里村は「試合後(荒井が)言ってきたんですよ。『私がプロレス1本で(女子プロレスを)背負っていきます』って。未来が感じられて気持ち良いですね。東京女子さんに感謝します。山下(実優)選手と最初に対戦して。今ではもう世界を背負って立つ選手になったし。そこから何戦もやらせてもらって。最後に荒井選手と出会って、本当にありがとうございました」と満足そうに話した。
一方、荒井は悔しさをにじませながら、通用した部分について「気の強さは負けてないと思います。今はそれぐらいしかないんですけど、次、力比べができないのが残念なんですけど、みんなに今なら里村さんに勝てるんじゃないかなって思わせるくらい強くなりたいです!」と話し、前を向いた。

