プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者高見亨介(23=帝拳)が王座獲得から一夜明けた31日、都内のホテルで会見した。30日、横浜BUNTAIで同級王者エリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)を10回TKOで撃破。プロ10戦目で無敗だった世界2階級制覇王者から世界王座を奪った。前夜は家族で焼き肉店で夕食した後、自宅に戻って6時間ほど睡眠も取れたという。

高見は「ダメージはほとんどなくて、少し左手が腫れているぐらいで全然、体的な問題はない。今回は少し自然を感じられるところに行きたいなと。長野とか避暑地に。ボクもすぐに動きたくなるので長くても2週間ぐらい。少し休めれば」とリラックスした表情を浮かべた。

10回に右フックでダウンを奪い、無敗王者を追い詰めてレフェリーストップに追い込んだ。高見は「自分的にはプラン通りのイメージしていた通りにできたと思う。もう、ここしかチャンスないなと、最初にダウンを取った時に思った。ここで仕留めきる。死に物狂いで仕留めにかかりました」と振り返った。所属ジムの本田明彦会長からも「倒して勝つのと判定で勝つのはちょっと違うと。多分、ほめてくれたと思う」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

世界王者になった後の「野望」は、地元での凱旋(がいせん)パレードだという。東京・新宿区出身で「できれば、自分の地元の若松町で凱旋パレードしたかったんですけど。オープンカーで(優勝した)お相撲さんのイメージだったんですけど。まだそのレベルではないなと思い知ったので、それができるまで頑張りたいなと思います」と大きな目標を掲げた。将来的な母校での講演会なども希望しており「地元に絡んでいきたい」と笑顔をみせた。

また同じ若松町出身で中学校の先輩にあたる人気バンドSUPER BEAVERのボーカル渋谷龍太から共通の知人を通じて世界戦前に激励の色紙をもらっていたとも明かした。「(渋谷は)地元のスターです。自分も輝いていきたいですけど、一緒に凱旋(パレード)できたらいいな。高校1~2年の時、電車で偶然、渋谷さんを見かけて話しかけたかったけれど、しなかった。いつか自分が有名になった時に面と向かって、その時のエピソードも話したいと思って。それが現実味を帯びてきた」と声をはずませていた。