<プロボクシング・全日本新人王決勝:ミドル級5回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール

 胡朋宏(21=横浜光)は昨年7月のデビューから5戦オールKOで、東日本に続くMVPに輝いた。相手の下野喜道(西日本協会)は同じ兵庫生まれのアマチュア経験者。胡は3歳下も国体優勝の実力差を見せ、常に前へ出て強打を浴びせる。右ストレートに腰が崩れると、アマ時代から得意という強烈な左ボディー。1回2分49秒でレフェリーストップとなった。毎試合モヒカンの先端を染めるが、今回は赤くした。トレードマークが崩れる前に勝負をつけたが「いい手ごたえで倒したかった」と不満顔。東日本決勝では宮川会長が表彰選考に異議を訴え、一時、受賞辞退騒ぎになっただけに「賞は考えていなかった」と苦笑い。日本ランク入りに「チャンピオンになりたい」と、次の夢を追う。