<プロボクシング:WBC女子世界アトム級タイトルマッチ>◇17日◇東京・後楽園ホール

 王者小関桃(30=青木)が、挑戦者で同級9位の花形冴美(28=花形)に10回判定3-0で勝ち、国内女子最多の9度目の防衛に成功した。

 小関は強打の挑戦者に左ストレートを中心に的確なパンチを当て、4回終了時点で、ジャッジ3人が小関の優勢をつけた。最後はジャッジの1人が6点差をつけるなど、完勝した。実は試合2日前の夜中にノロウイルスを発症。防衛戦は不可能かと思われたが、前日に回復。体調不良のそぶりも見せずに勝った。「ぎりぎり間に合った。リングに立てたことが良かった」とほっとした表情で話した。

 これで目指すは元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積の10回、さらに元WBAライトフライ級王者具志堅用高の13回の日本記録。「いい経験になった。今後は自分のできることをもうちょっと出したい」と控えめに抱負を語った。