東幕下筆頭の貴源治(20=貴乃花)が、西幕下3枚目木崎(24=木瀬)を下して勝ち越しを決めて、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)での再十両が濃厚となった。

 3勝2敗同士の一番だったが、気負うことなく鋭い出足から、左上手を狙って取った。勢いそのままに寄り切って勝ち越しを決めてが「来場所に向けてもう一番。終わっても稽古があるし、目標は十両じゃない」と最後の一番まで、全力で取る姿勢を見せた。

 新十両だった夏場所は4勝11敗で、1場所で幕下に陥落した。再十両を目指している間に、平幕の貴景勝(21=貴乃花)や阿武咲(21=阿武松)らが幕内で活躍するのを見て刺激を受けていた。「まだ十両ですけど、もうそろそろ世代交代だと思う。自分は十両に行って頑張りたい」と力を込めた。