東前頭3枚目阿武咲(21=阿武松)が、東前頭7枚目千代の国(27=九重)を下して、3場所連続で勝ち越した。

 新入幕からの3場所連続勝ち越しは、14年名古屋場所での照ノ富士以来となった。

 3連敗中の嫌なムードを吹き飛ばす、会心の相撲だった。「しっかり当たることだけを考えた」と頭から当たってもろ差しになると、そのまま一気に寄り切った。支度部屋に戻ると、床山とグータッチで勝ち越しを祝福。リーチをかけてから4度目の正直で決めてたが「長かった気はします。一日一番しっかり取ろうと思った。でも、勝ち越しとかは気にしていなかった」と浮かれなかった。

 新入幕からの3場所連続の勝ち越しは照ノ富士以来だが、3場所連続で2桁勝利なら史上初となる。残り3日で2勝が必要だが「その日その日を一生懸命やるだけ。しっかり自分の相撲を取るだけです」と意識はない。肩の力を抜いて、大記録に挑む。