東前頭4枚目松鳳山(33=二所ノ関)が、単独トップの大関豪栄道(31=境川)を破り、優勝争いの大混戦を演出した。

 負けてしまうと13日目にも優勝の可能性の芽が出る豪栄道に、立ち合い右で張って正面からぶつかって真っ向勝負に出た。鋭い攻めの効果もあったのか、先に引いたのは豪栄道。体を落とすことなく何度もついていき、攻め急いできたタイミングはたき込んだ。

 「大関が先に引いてくれたのでいい流れになった。苦し紛れに引いただけ。たまたま勝っただけです」と謙遜した。優勝に最も近い豪栄道を倒して優勝争いも混戦となったが「人のことを考える余裕はない」とわが道を進む。