大相撲の幕内朝乃山(23=高砂)が30日、母校の近大から化粧まわしを贈呈された。近大カラーの青色を基調に学園章がデザインされた化粧まわしを受け取り「ようやくもらえました。九州場所も勝ち越しを目指して頑張りたい」と意気込んだ。

 近大を16年春に卒業した朝乃山は、今年の春場所で十両に昇進した。新入幕を果たした秋場所では、10勝を挙げて敢闘賞を受賞。11月12日初日の九州場所(福岡国際センター)では前頭11枚目に番付を上げた。近大相撲部出身で化粧まわしを贈られたのは、現役力士では宝富士、誉富士、徳勝龍に次いで4人目。同大学関係者によると、通常は十両昇進時に化粧まわしを贈るが、想定以上のスピード昇進のため、準備が間に合わなかったという。

 朝乃山は「(九州)場所でつけて、化粧まわしの験がいいのか、悪いのか試したい。悪かったらすぐに変えます」と冗談交じりに話して笑いを誘った。贈られた化粧まわしは、九州場所の初日か中日につける予定にしている。