元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(本名スガラグチャー・ビャンバスレン、18=立浪)が初土俵を踏んだ。

 豊昇龍は初土俵で元三段目の雲仙岳を寄り切った。「緊張しました。高校の大会と違って、お相撲さんだから。国技館の土俵も初めてで…」。叔父のふてぶてしさ? を感じさせない初々しいデビューだ。

 しこ名の「豊」は師匠の立浪親方(元小結旭豊)の現役時のしこ名からだが「龍」は「叔父さんから」。読み方は「~しょうりゅう」と一緒。「『青龍』かと思ったけど、親方に『同じ“しょう”で、違う字もある』と言われて」。その漢字が「昇」で「のぼる。すごい字」と飛びついた。

 自分と同じで、偉大なDNAを継ぐ納谷と同期になった。「うれしい。仲いいんですよ。一緒に上がっていきたい」。高校は違うが、同学年。2年の関東新人戦で1度対戦して負けたが、励みになる存在。「一番強くなりたい。横綱までいかないとダメです」と声を弾ませた。【加藤裕一】