日本相撲協会は27日、大相撲秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。ただ1人の新入幕を果たした隆の勝(23=千賀ノ浦)は同日午後、東京・両国国技館内で師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)同席のもと、記者会見に臨んだ。

師匠を横にしても終始、笑みを満面に浮かべながら「幕内はテレビでみる世界だった。番付の一番上に名前が載り本当にうれしい。めちゃめちゃ、うれしいです」と話した。

初土俵から8年半で射止めた幕内力士の座。幕下まで順調に出世しながら、それから三段目を往復するなど、出世は伸び悩んだ。その時期には「壁にぶち当たって(幕内には)上がれないかもと思った」という。そこから、はい上がり念願の関取の座を射止め、新十両からは所要5場所で通過し、幕内力士になった。「一生懸命、あきらめずにやって良かった」と隆の勝。師匠は「今はまだ通過点。ぜひ、なってほしい」と自分が経験した三役力士への成長を願った。