大相撲の元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏が16日、横綱稀勢の里の引退を惜しんだ。

-引退の報はいつ知ったか

テレビのニュースで知りました。

-最近の相撲を見てどう思っていたか

えらい追い詰められているなと思っていました。

-稀勢の里との思い出は

10代のころからね、先代の鳴戸親方のところに出稽古に行って…。1日で50~70番くらい激しい稽古をしたことが思い出に残っています。今はああいう稽古は考えられない。血だらけになりながらね。強くなろうと、互いにいいライバルだった。ライバルがいたから、私も強くなれた。どちらも横綱になれたことは、誇りに思います。

-最後の一番は覚えているか

大阪での一番ですよね。稀勢の里がケガをしてしまったのは残念に思います。でも、ケガをさせたいからああなったわけではない。本場所の一番は集中していきますから。

-声をかけるとしたら

「お疲れさまでした」としかいえないですね。思い出は稽古。勝った負けたではない。あの時の稽古をビデオに撮って、見せたいくらい。10代からライバルで、稽古で強くなるしかなかったから。そうやって、横綱という地位を2人ともいただくことができた。これは誇りです。精一杯やった結果だと思います。