引退表明から半月が経過した、元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が31日、初のスーツ姿を披露した。東京・両国国技館で行われた年寄総会に出席。黒のスーツに白いワイシャツ、紺のネクタイで現れた。「まだオーダーのができていないので」と、既製品ながら特大サイズのスーツでさっそうと国技館内を歩いて移動した。

原則として全親方が出席する年寄総会では「ねぎらいの言葉をいただきました」という。またスーツ姿については「似合ってない」と「似合ってる」の声が半々だったと、はにかみながら明かした。

相撲協会での親方としての職務は指導普及部に決まった。後進育成が期待されるが「相撲協会のために、一生懸命職務を全うしたい。自分のやってきたこと以外できない。自分のできる範囲で、いろんなことを参考にして、まだまだ右も左も分からないので、しっかり勉強して次の世代の力士を育てたい」と意気込んだ。