関取最年長40歳、西十両11枚目の安美錦(伊勢ケ浜)が、9月の秋場所で20年ぶりに幕下に陥落することが濃厚となった。

右膝の負傷で3日目から休場中。9日目に発表された10日目の取組にも入ることができず、十両残留の目安となる6勝を挙げることができなくなった。

この日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋での朝稽古でも、まわしは締めずにすり足などで動きを確認。稽古後に「(膝は)劇的によくなるワケじゃないから。一生懸命やって、一生懸命考えている状況ですね。気持ち一つなので、どうするか考えますよ」と話した。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「なかなかよくならない。まだ力が入らないようだ」などと話し、10日目からの出場は見送った。

安美錦が幕下に陥落すれば、1999年(平11)九州場所以来20年ぶり。仮に幕下になったとしても、現役を続行する可能性も示している。今場所は魁皇と並ぶ歴代1位の関取在位117場所目となっていた。